七夕に笹のコスプレをしたら子供が逃げていった
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■ハロウィンにワレモノのコスプレしたら死体と間違えられた笹のコスプレです。
七夕にやったらガチ引きされました。
ハロウィンでもやらない方が良いです。
本当はこんなコスプレなんてするつもりなかったんです。
普通の笹に願い事を書いてもらいたかっただけなんです。
まさかあんな惨事を巻き起こすとは、
不審者扱いされて子供にガチ逃げされるなんて思いもしませんでした。
そもそも僕がなぜ、笹を持って鴨川に立とうと思ったかというと、ゲスな願いを集めてみたかったからです。
もっと大人のドロドロした願いとかを集めてみたいなと思って、実際に笹を持って立ってみようと思うわけです。
しかし、身の丈ほどの笹を通販で買おうとすると一万くらいかかるんですよね。
どっかから笹とってくれば良かったんですが、取りに行く時間と労力はありませんでした。
友達には散々『七夕に大人のゲスな願いを集めたら面白そうだよねー』と語っていて、語るだけで何もやらないのは流石にかっこ悪いです。
もう仕方ありませんでした。僕は決意しました。
俺が笹になろうと
仮装の仕方
①弁当の食材を仕切るバラン(笹型)を体に貼り付けまくる
②フェイス・ボディペイント用の塗料を塗る(ブラックライトに反応して暗闇で光る機能付き)
完成
これ一人でやってます。
ちなみに、この笹のバランは起業してる友達に僕が広告塔になるからと説得して全額出資して貰いました。
当日、こんな風にやってるよーと写真送ったら金返さなくて良いから俺の名前だけは広告するなと言われました。
あと、願い事は誰一人として書いてくなかったです。
それどころか誰も近づきもしません。
あまりに近寄ってくれないので三脚をたてて動画も撮りました。
京都・鴨川デルタの穏やかな時間の流れを感じることが出来ます。
電柱が頭に刺さってるように見えるのは錯覚です。
一時間半くらい一人で立ち続けていたのでタイムラプスも撮れました。
— ジャンプ力に定評のある前田 (@maedameada) 2016年7月9日
ちなみに恥ずかしさを捨ててこういうのをやり遂げるコツは目の焦点を合わせないことです。
他人の反応が気になるなら、他人を見えないようにすればいいんです。
僕はこれを一時間半やり続けました。
帰りに事件は起きた
そろそろ帰ろうかなと思ったときにヤバいことに気付いてしまいます。
『メイクは水がないと落とせない』ということです。
川で洗うのは良くないし、公衆トイレの手を洗うところで塗料を流すのも設備を汚すからいけません。
これに気づいてしまいました。
そう、メイクしたまま自転車で15分かけて家に帰らないといけなくなったのです。
チャリで下鴨神社の横通ってるときの周りの視線が痛すぎました...視線って本当に刺さるんですね。
観光客が多く訪れるスポットを抜けて住宅街を走っていると
目の前を小太りの少年が歩いていました。
そしてふとした瞬間にその少年が振り返ると
僕の顔を見て全速力で走り出しました。
不審者だと思ったんでしょう。
チラチラこちらを振り返りながら逃げていく少年は必死な顔でした。
運動に不向きなぽっちゃり体型を揺らしてもう死ぬ気で走ってました。
走り方は不恰好で、手足をバタバタさせる感じです。『陸で溺れている』と表現したら分かりやすくなりますかね。
それにしても人間って「殺される!」と思いながら逃げたらあんな感じに走るんですね。
ただ、こちらも追いかけてる訳ではありません。
帰る方向が同じだから意図せず追いかける形になってただけなんです。
あまりに少年が必死に逃げるので
あ、これ通報されるやつだ
そう思って一旦脇道に入って自転車を停めました。少年を逃がすために。
メイクも汗で落ちかけてるのにそんなに怖いか?と自転車にまたがったまま自撮りして自分の顔確認してみました。
薄暗い中、チャリで子供を追いかけていたのは
ただのサイコキラーでした。
【今日の俳句】
鉛筆をかじると木の香りがします
【追記】
Tシャツにしました。